片頭痛は若い女性に多く、原因には諸説ありますが、有力なのは血管原因説と三叉神経原因説です。
血管原因説とは、脳動脈がセロトニンにより一時的に収縮し、その後血管が反発的に異常血管拡張することにより拍動性の頭痛を伴う発作が生じるという説です。
一方、三叉神経説とは、何らかの要因により三叉神経からカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が放出されることによって発作が生じるという説です。
片頭痛の発作時には、片側性で拍動性の頭痛が症状として現れます。
発作が起きる前に血管収縮により脳への酸素供給が低下し、眼がチカチカする閃輝暗点などの前兆を認める典型型と、前兆のない普通型に分類されます。
大部分(70%以上)は前兆のない普通型です。
片頭痛の薬物治療としては、予防時(血管収縮時)にロメリジン、発作時(血管拡張時)にトリプタン製剤や麦角アルカロイドが用いられます。
また、片頭痛の発作誘発を防ぐために、血管拡張作用を持つカフェインの摂取は控えた方がいいです。