躁うつ病の病期は、現れる症状の特徴により躁病相とうつ病相という二つの期間に分けられます。
躁病相では多弁や多動、誇大妄想、睡眠欲求の減少などの症状が見られ、この期間は患者自身の病識が乏しいです。
一方、うつ病相では抑うつ気分や意欲低下、食欲不振、睡眠障害などの症状が見られ、これらの症状が2週間以上持続します。
まず、身体症状が初期症状として現れることが多いです。
また、症状には日内変動があり、朝方に悪化して夕方に改善する場合が多いです。
躁うつ病は双極型と単極型に分類されます。
双極型とは躁病相とうつ病相を繰り返すもので、単極型は躁病相とうつ病相のどちらか一方のみを示します。
なお、単極型のほとんどがうつ病相です。
躁うつ病の治療としては主に薬物治療が行われます。
躁病の治療には炭酸リチウムやバルプロ酸ナトリウム、ハロペリドールなどの薬物が処方されます。
うつ病の治療には三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬、SSRI、SNRI、NaSSAなどの薬物が処方されます。