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パーキンソン病の原因と症状、治療について

パーキンソン病とは、大脳基底核の錐体外路中の黒質-線条体におけるドパミン作動性神経の変性によって、線条体でのドパミンの作用が減弱し、相対的にコリン作動性神経のアセチルコリンの作用が増大している状態で神経変性疾患の一つとされています。
錐体外路系の障害によって、骨格筋の機能障害が起こります。
50~60代の男性に多いです。
パーキンソン病の四大症状として、安静時振戦、無動、筋固縮、姿勢反射障害が現れます。
安静時振戦はパーキンソン病の初期症状であり、安静時に上肢や手指の震え、タッピング様振戦などが見られます。
無動は次の一歩が出ないようになったり、一旦歩き始めると前のめりに加速していき止まれなくなったりする症状のことです。
筋固縮は、四肢の動きがぎこちなくなることです。
姿勢反射障害が起こると、前傾歩行になったり、少し押しただけで倒れてしまったりします。
パーキンソン病は原因不明の変性疾患であるため対症療法を中心とした治療が行われます。
症状に合わせて、ドパミン作用増強薬や中枢性抗コリン作用薬、ノルアドレナリン作用増強薬などが処方されます。

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